カテゴリ: 「こころのお知らせけいじばん」

こころのお知らせけいじばん

 「早寝早起きして朝食をとると良いことたくさん?」ヒトには体内時計があり、昼行性のリズムを持っています。夜更かしよりも早寝早起きの生活の方が太りにくい、免疫力も高くなる、血圧も安定する・・など様々な良いことが知られています。また、朝食をとると胃腸を通じて体全体の目が覚め、運動や知的な機能も高まります。逆に夜更かしや夜食の習慣があると、朝は食がすすみません。朝食をとるためにも早寝早起きが必要です。

 しかし現在、子供の就寝時刻が遅くずれ込むことが増えています。社会環境や、家庭の状況など要因は多くあります。少しでも子供がより良い睡眠時間を確保できるようにしたいものです。子供は親の生活習慣に影響を受けるので、親も早寝の生活が望ましいです。また、テレビやゲーム、とくにスマホ(ブルーライト)の光は夜に浴びると眠気を減らし、早寝につながりません。夜遅くまで使わないようにします。さらに夜間にテレビや照明をつけたまま寝るのは眠りが浅くなるので注意します(真っ暗が嫌いな場合は白熱灯の夜間灯などに切り替える)。蛍光灯や白色LEDは夜間に浴びると睡眠を促進するホルモンであるメラトニンの分泌を妨げますが、白熱灯による照明はメラトニンの分泌を妨げないことがわかっています。

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チック障害

「目をパチパチ瞬きさせる」「風邪でもないのに咳払いをする」など、チック障害としてよく知られたものがいくつかあります。このような典型的な特徴を持つ「単純チック」と、「自分を叩く」など、やや時間が長く目的を持っているように見えるチック「複雑チック」があります。こどもの5人から10人に1人がチックを持つと言われていますが多くは短期間で治まります。1年以上続く場合を慢性とします。

以前は親の育て方や本人の性格などに原因があるといわれていましたが、最近は関係ないということがわかっています。なりやすい体質やなりやすい時期があるようです。一過性のものと慢性のものがあり、慢性では10歳から15、6歳に一番重症な時期になることが多いです。成人に近づくにつれて軽快します。
年齢が低く、自分のチックに気づいていないように見えても子供は気づいていることが多いようです。チックを気にして引きこもりがちになるのは重症なのでしっかり対策するのが良いでしょう。

チック障害は不安や緊張や体調により波が出ます。あまり一喜一憂せず、環境を調整しストレスを軽減するよう努めます。学校関係者に説明し、協力を依頼するのも必要です。本人や家族でチック障害の特徴を理解し、無理に抑えようとせずうまく付き合っていくことが大事です。
薬物療法、行動療法、また患者・家族グループによる支援もあります。

相談の窓口は、児童相談所、区役所のこども家庭支援課、心療内科や精神科のクリニック等があります。
小児精神科への紹介をご希望される方は、小児科クリニックにご相談ください。

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強迫性障害

確認強迫、手洗い強迫など、言葉は聞いたことがある方も多いでしょう。「トイレの床に手が触れてしまった後、手にバイ菌がついているような気がして、自分でもおかしいとは思うが何度も手を洗わないと気が済まない」など「自分でもやめたいけれど、やめられない」というのが強迫性障害です。
子どもにも起こることがあり、10歳ごろに多く、およそ200人に1人の割合です。子どもの場合は「自分でもおかしいと思うので本当はやめたい」という気持ちがあいまいな場合もあります。多いのは「不潔への不安」「自分や他人に危害を及ぼしてしまうことへの不安」などの強迫観念や、「洗浄」「清掃」「確認」「数かぞえ」「繰り返し」などの強迫行為です。経過は長期となることが多いです。

治療は、認知行動療法(暴露反応妨害法:不安な状況にチャレンジし、強迫行為をあえてしない)や年齢により遊戯療法、薬物療法などがあり、組み合わせて行います。強迫には家族が巻き込まれることが多いため、家族への支援や心理教育も重要で、家族単位で行う家族療法なども有効です。

小児精神科への紹介をご希望される方は、小児科クリニックにご相談ください。

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子どもにもPTSDは起こります。例えば直接自分が交通事故にあったときだけでなく、交通事故を目撃したとき、身近な人が交通事
故にあったと知ったときなど・・・。
典型的な症状はいくつかあります。思い出したくないのにトラウマを思い出して(フラッシュバック)パニックになること。トラウマ
を思い出すような人や場所を避ける、なるべくそのことを考えないようにする回避。イライラする、ビクビクする、眠りが浅いなど過
敏。感情が鈍くなる、トラウマを思い出せないなどの麻痺。これらが混在した状態になります。
対応は時期によって異なります。まずは安全・安心を保証し(幼児の場合、母親から離さず甘えさせるなど)トラウマを思い出す状況
を避けさせる、など家族が接し方の指導を受けるのも重要です。様子をみながら徐々に普通の生活を取り戻します。時期によっては、
幼児に遊びの中で解決を体験させるような場合もあります(車のおもちゃで「この車は止まっているから渡れるよ」と母親が一緒に遊
ぶ等)。
PTSDは脳の機能による症状で、誰にでも起こりうる反応です。性格の弱さではありません。早期に対応して長期化を防ぐことが大
切です。

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【依存症】
依存症といっても、アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症、ネット依存症・・いろいろあります。「スマホ依存」などの言葉も日常で使われます。大事なことは、どの依存症も相談できるし、専門外来があるということです。全国の精神保健福祉センターでは秘密厳守で相談でき、家族からの相談も受け付けています。自宅の近くの専門外来を紹介してもらうこともできます。また、すでに精神科に通院中の人はぜひ主治医に相談してみてください。うつ病とアルコール依存症、不眠とネット依存症など、治療中の疾患と依存症が密接な関係を持つこともあります。
・アルコール依存症:若年者も増える傾向と言われます。日本では約4万人のみ治療に訪れていますが、実際には105万人の患者がいると推測されており、未受診の人が治療につながっていないようです。依存症の専門病院で治療が可能です。診療、抗酒薬、当事者会など手立てはいくつかあります。アルコールは判断力を弱くする物質で、問題行動は家族を巻き込みます。本人よりも先に家族が困る病気です。家族の相談により本人の受診につながることもあります。家族にも、家族会や家族教室があります。
・薬物依存症:違法薬物から危険ドラッグまで、さまざまです。若年者も接する機会が増加していると言われます。使用直後の幻覚幻聴妄想から、しばらく使用していないときの慢性化した幻覚幻聴妄想など、精神的な症状も出やすくなります。使用時の不整脈などで生命危機に陥る場合もあります。
・ギャンブル依存症、ネット依存症・・生計の破たん、昼夜逆転、ギャンブル代欲しさの違法行為などにつながりやすくなります。数は少ないですが専門外来もあります。ほかの精神科疾患や特性と関連することもあります。

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場面緘黙

言語の能力は正常で、家では元気に会話ができるけれど、園や学校など特定の場では緊張により言葉が出なくなる状態です。内向的で不安になりやすい性格のことが多く、育て方のせいで症状が出るわけではないと言われています。学校など大勢の中で目立たないことが多く、また家では普通に話すため気づかれにくいのですが、本人は困っています。
入園や入学などでは新しい場所や人間関係でますます緊張が高まります。事前に場所を見に行き慣れておく、顔見知りになっておく、気の合う友人と一緒に通学する、など不安を軽減するのが良いでしょう。また、園や学校に本人の特性を理解してもらうことも必要です。
まずは緊張する場で無理に話させようとせず、家以外でも安心して自己表現できる場を持ち自信をつけさせるのが目標です。話しにくい場では表情、ジェスチャー、筆談など別の方法でもコミュニケーションがあるほうが良いのです。友人を自宅に招きリラックスして遊ぶのも良いきっかけになることがあります。
治療は、カウンセリング、グループ療法などでコミュニケーションの体験を重ねることや、対症療法としての薬物療法があります。園や学校の協力を得て環境を調整することも重要です。

相談はスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーのほか、お住まいの区の福祉保健センターこども家庭支援課でも、問い合わせて相談窓口や医療機関を紹介してもらうことができます。