カテゴリ: 院長ブログ

<院長ブログ> 食べることはむずかしい

12月に行う予定の「みつばち勉強会」は、こどもの偏食をテーマにします。

食べることが好きな大人には思いもよらないことなのですが、
「食べること」は実は全身の器官と感覚を使う、とてもむずかしい作業なのだそうです。

本能で食べられるのは生後半年まで。

つまり、母乳やミルクだけ飲んでいる赤ちゃんの頃だけ。

離乳食を食べるには学習が必要なのです。

体や感覚や環境などに、少し問題があるだけでも

離乳食を食べられなくなることがあります。

「食べること」に問題を抱えている人はたくさんいます。

勉強会ではこどもが「食べること」を学ぶために親がどのようなサポートをすれば良いのか、
職員が調べて発表する予定です。(ただいま、勉強中)

子どもの偏食やご自身の偏食がある方、
もしよければ何を食べられて何を食べられないのか教えてください。
下記のアンケートにご回答いただけるとうれしいです。

 
偏食についてのアンケート
https://forms.gle/L3uHVfsFrYVgXrgb8

<院長ブログ>赤ちゃん育てで一番大切なこと。

赤ちゃんを育てる上で一番大切なことは結局、

「赤ちゃんと一緒にいること」だと思います。

 

初めての子育てで気合の入っているママさんは

こどもの将来のために色々なことをしてあげたい、

と意気込んでいるかもしれませんが

 

最初にできることはシンプルで、「一緒にいること」です。

 

赤ちゃんがすぐに病気で入院してしまったとしても、病院のスタッフにはできるだけ赤ちゃんのそばにいてほしい。

産後すぐにママが働かなくてはならないとしても、シッターさんや保育士さんができるだけそばにいてほしい。

誰かがそばにいる安心感が、赤ちゃんを元気に育てます。

 

生まれたばかりの赤ちゃんならば、たくさん抱っこして、おっぱいやミルクをあげて、寝ている時もなるべく近くにいてあげる。それが一番の育児法。

 

赤ちゃんをよく見て、よく話しかけてあげるとさらに良いですね。

「誰かに注目されている、大切にされている」という感覚が、赤ちゃんに自信を与えるはずです。

 

自信を持つことはとても大切で、

自信があると心が落ち着くし、色々なことにチャレンジする勇気も持てます。

 

赤ちゃんが起きている時は、できるだけスマホを見ないであげてほしい。

ママさんは時間がもったいないと思ってしまうかもしれませんが、

ベビーカーで散歩中には赤ちゃんと一緒の景色を楽しんでほしい。

おうちで遊ぶ時間も、赤ちゃんと一緒に遊ぶことを楽しんでほしい。

 

子どもが小さい頃には一緒にいられなかった、注目してあげられなかった、という場合は、、

 

今からやり直しましょう!

親子はいつからでもやり直せます。

 

<院長ブログ> 決断する練習

自分が望む人生を生きるためには、

自分のことは自分で決めなくてはなりません。

自分で選択して、自分で実行する。

その積み重ねが「自分の望む人生を生きる」ことになります。

 

決断力を鍛えるために、

たとえ小さなこどもでも、自分で決める練習をさせてみてはどうでしょう?

「こどもが決めてもいいような事はこどもに決めさせる」

 

例えば今日何を着るか?

今日着る洋服をこどもに選ばせる。

そうすると、親には考えられないようなとんでもないコーディネートが出来上がるかもしれません。

また、失敗することもあるかもしれません。「この格好じゃ寒いな」とか。

でも、失敗しても良いのです。失敗は大事な経験です。

重大な事故にならないような失敗なら良いのです。

 

ちなみにうちの息子は、自分で選ばせていたらとても薄着でした。

冬でも半袖短パン、みたいな。(昔は結構いましたよね)

「もっとセーターとか着た方がいいんじゃないの?」ときいても、

「これがいい」と、冬でも薄着を選ぶので、

「あ、そう。」とそのままにしていました。

それでも小学校はほぼ皆勤賞でしたので、それで良かったようです。

 

 

大人も、決断力を鍛えるためには

「自分で選択して、自分で実行する。」

日々のトレーニングが大切です。

 

<院長ブログ>「好き」と「得意」

「好き」と「得意」は違う。

 

何か得意なことがあって、他人から褒められたとしても

それをやっている自分が楽しくないのならば、「好き」ではない。

 

逆に、うまくできなくても、

それをやっている自分がワクワクドキドキして、時間を忘れて続けられるというのならば、

それが「好き」ということ。

 

「好き」なことよりも「得意」なことをしている方が、他人にはカッコよくみえるかもしれませんが、

自分が幸せならば「好き」を大切にしたい。

(「好き」と「得意」が一致している人はラッキー!)

 

得意なことを仕事にしなさい、という人もいますが。

確かに得意なことなら仕事自体はうまくこなすことができるのでしょうけど、

好きなことでなければそれほど楽しくないかもしれません。

 

得意ではないとしても、楽しくて夢中になれることがあるのならば

それを仕事にできたら最高だと思います。

仕事にできないのならば、仕事とは別に好きなことは続けたい。

(「好き」を「仕事」にできた人はラッキー!)

 

好きなことを精一杯楽しむ人生、を大人も子どもも目指したいですね。

 

<院長ブログ> 得意と不得意

昨年、「優位感覚」についての講演を聞きました。

 

「優位感覚」というのは、「人それぞれ得意な感覚がある」ということです。「右利き」や「左利き」があるように、「聴覚が得意」「視覚が得意」など人それぞれ得意な感覚が違うそうです。

 

講演では以下の4つの分類を教えていただきました。

  1. 聴覚タイプ:音で理解したり、覚えたりしやすいタイプ。
  2. 言語感覚タイプ:頭で考えて理論づけしたいタイプ。
  3. 体感覚タイプ:実際に体を動かしたり、体験したいタイプ。
  4. 視覚タイプ:目で見た情報で理解するのが得意なタイプ。
  • 詳しくは、「NLP 優位感覚」で検索して調べてみてください。

 

チェックテストを行なったり各タイプの説明を聞いたりした結果、私自身は「聴覚」+「言語感覚」優位タイプかなと思いました。でも、同じテーブルの参加者の方の中には「完全に視覚タイプ!」という方もいらしたし、「どのタイプもまんべんなく、、かな?」という方もいました。

 

この分類が何の役に立つかというと、

  • 自分の特性を活かした勉強の仕方を見つける。⇨私は聴覚タイプだから音で覚える方が効率が良いのかもしれない。そういえば最近オーディオブックを利用しているけど普通の本を読むより耳で聞く方がよく理解できているかも、、。
  • 他人とのコミュニケーションに役立てる。⇨仕事仲間の〇〇さんは視覚優位タイプっぽいから、全体像がイメージしやすいように仕事の行程表を用意したほうが話がしやすいかも、、。
  • 親子のコミュニケーションに役立てる。⇨息子は言語感覚優位っぽいから、理屈が納得できないと指示に従わないかも、、。娘は体感覚優位っぽいから、何度も繰り返して体でおぼえてもらおう!

など、、と応用できるわけです。

 

優位感覚のお話の中で印象的だったのは、「やり方を変えたらできるようになった」という実例のお話です。

 

例えば、スイミングスクールでクロールでの息継ぎがどうしてもできない子がいました。スイミングスクールのやり方はひたすら体で覚えさせるというやり方だったのですが、その子供は言語感覚優位タイプの子だったので、教え方を変えてみることにしました。まずは部屋の中で息継ぎするときのポイントを説明しました。「息継ぎするときには顔を45度ぐらい上げて、、足をかくスピードを上げて、、」等。説明をしっかりしてからいざプールに入ると、まもなく息継ぎができるようになったそうです。

 

何かできないことがあったとしても本当にできないわけではないのかもしれませんね。

出来ないのではなくて、やり方が合ってない。

やり方を変えればできるようになるのかもしれない。

他の人のやり方が自分にも合っているとは限らない。

 

自分についても、子どもについても、やり方を変えたら可能性はもっと広がるかもしれませんね。

 

<院長の子育て日記>「モヤモヤする力」悩むことは才能

以前、NHKの番組で「モヤモヤする力」という特集がありました。

現代社会では決断とかスピードとかが求められることが多いと思うのですが、

焦って答えを出さずにじっくり悩む力が注目されているとのこと。

 

私にとっては新鮮で、興味深い話題でした。

最近は特に「タイパ(タイムパフォーマンス)」とか言って、スピード重視の世の中なのかなと思っていたので。

実際、世の中の発展速度というか時代の変化も早くなっているようです。コンピューターが高性能になって計算速度も上がって、インターネットの速度も上がって、生成AIなんかも出現したりして。

「急がなくては置いてけぼりになる!」という雰囲気があるような。

 

しかし、新しいアイデアや発明はじっくり考えた先にしか無いもの。

本当は、考え続ける力、悩み続ける力の方が「即決断」の力よりも大切なのかもしれません。

 

こどもにおいても、「すぐに理解してすぐに言うことを聞いてくれるこども」が優れていると大人は考えがちですが、

本当の才能は「ゆっくり考えて、なかなか大人の思い通りに動いてくれないこども」に隠れているのかもしれません。

 

「じっくり考えるこども」や「モヤモヤと悩み続けるこども」に付き合うためには、大人にも「モヤモヤする力」が必要です。