カテゴリ: 院長ブログ

<院長ブログ> 仮病かどうかを見分ける?

こどもが腹痛や頭痛を訴えているときに「仮病かどうかを見分ける方法がありますか?」と尋ねられました。
 
 
仮病かどうかは簡単にわかるときもあるし、なかなか難しい時もあります。

しかし、それが仮病だとしても、仮病にならないといけない理由があるわけです。

その理由を知る必要があるかもしれません。
 

「仮病」というのは「病気のふり」ですが、

仮病ではなくて、本当に体の症状が出ていることがあります。
 

体の病気ではないのだけど、心の不調が体の症状となって現れている場合です。

本人としては本当に頭痛や腹痛があるのであって、別に嘘をついているわけではありません。
 

登校前に腹痛や頭痛が出現し、夕方には良くなる。とか

平日は体調が悪いけど、休日は元気とか。
 

こういう状態は「仮病」ではなくて、「心身症」とか「身体表現性障害」と呼びます。

精神的なストレスや心の不調などを我慢しているうちに体の症状になってしまうようです。
 

我慢強いこどもや内気な子、今まで手のかからなかった「良い子」が「心身症」になりやすい印象があります。
 

つらいことや嫌なことを言葉にして、誰かと話すことができれば心は少し楽になります。

「仮病」も「心身症」も、親子のコミュニケーションをとることが予防や解決につながりそうです。

<院長ブログ> 人生100年時代?

「人生100年時代」と言いますが、実際にはどうなんでしょう?

ふと気になったので調べてみました。


日本人の死亡最頻値は、男性が88歳、女性が93歳だそうです。

これは、死亡者数が最も多い年齢を示しており、平均寿命とは異なります。

(平均寿命は若くして亡くなった人の影響を受けるので、最頻値よりも低くなります)


90才まで生きる確率は、男性が4人に1人。女性では2人に1人以上。

100才まで生きる確率は、男性で6% 女性20%!

確かに、人生100年時代、、になるかもしれません!


ただ、健康寿命については、男性が約72.6歳、女性が約75.5歳です。

(これは、健康上の問題で日常生活に制限がない期間を指します。)

つまり、出かけたり運動したり活発に過ごせるのは70代前半ぐらいまでということですね。

(もちろん、80代、90代になっても元気なお年寄りもたくさんいます^^)


こういうことを踏まえた上で、人生計画を立てると良いかもしれませんね。


それにしても、私たちの子どもたちがお年寄りになる頃には地球の気温はどうなっているのでしょうか?
最近、暑すぎて心配になります(><;)

<院長ブログ> 不登校の子どもが増えています。

不登校の子どもが急激に増えています。
 


*文科省の調査より

 
2020年の新型コロナウイルス発生は、不登校を加速させました。
ステイホームでスマホ漬け・ゲーム漬けになった子どもが増えたことが一つの要因として考えられています。

 
今どきの不登校の理由は、「いじめ」よりも「やる気が出ない」「不安、抑うつ」「なんとなく」のような漠然としたものが多いそうです。

 
将来、子どもが不登校にならないために、小さな子どもの親は何ができるでしょうか?
 
もちろん、完璧な方法なんてありませんが(そして不登校が絶対にダメだというわけではありませんが)。
 
子どもの心を強く育てるには、、
 
まずは、子どもが親や周囲の人間の愛情を感じられること。
「親や養育者が自分を見ていてくれる」小さな子どもにはそれが一番大事。
周囲の愛情をしっかり感じられれば、子どもに自信がつきます。
 
そして親は、ダメなことはダメ、と子どもをきちんと叱ることも大事です。
危険な行動や社会に受け入れられないような行動をきちんと教えてあげましょう。
(叱られることに多少慣れることも必要です)
 
失敗や嫌なことを子どもに経験させることも大事です。
ちょっとした怪我や友達とのケンカも、子どもには大事な経験です。失敗を乗り越えて子どもは強くなっていきます。
 
そしてスマホやタブレットの使用を制限すること!
子どもの中にはデジタル世界にはまってしまって、現実世界に適応できなくなる子がいます。
 
できれば小学校まではスマホやタブレットを見せない、触らせない。
スマホの見過ぎは視力にも影響しますし、できる限り時間を制限する必要があります。

 

*参考文献
「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導状の諸課題に関する調査結果の概要」文部科学省
https://www.mext.go.jp/content/20241031-mxt_jidou02-100002753_2_2.pdf

<院長ブログ> こどもはよく遊ぶ

こどもは隙あらば遊びます。


「遊んでもいいんだ」っていう空気を感じたら(?)、すぐ遊ぶ。


私は隙を見せるので、
元気が有り余って動き回っているこどもを毎日見ていますが、
見飽きません。


こどもの有り余るエネルギーってすごいなー、と毎日感心します。


でも、大きくなると動かなくなりますね。


自分のエネルギーを精神の力で抑えられるようになる?


中学生、高校生は内なるエネルギーが有り余ってそうですが、
精神の力で静かにできるようです。


そしてこどもはよく笑う。
そんなに面白くないことでも笑ってくれる。


遊ぶとか笑うというのはこどもにとっては健康のサインです。


小さなこどもが遊んだり笑ったりしないとしたら、、、
クリニックに相談にきてください。

<院長ブログ> 私を強くするもの

「私を殺さないものは、私をいっそう強くする。」
Was mich nicht umbringt, macht mich stärker.

ドイツの哲学者・ニーチェの言葉

 
致命傷にならない程度のダメージは全て、その人を強くする。

これって、色々なことに当てはまると思います。

 
例えば、筋トレ。
筋トレで筋肉にダメージを与えると、筋肉はもっと強くなる。

 
例えば、ワクチン。
ワクチンで体に病的な刺激を与えると、免疫力がもっと強くなる。

 
例えば、ポリフェノール。
ポリフェノールは軽い毒なのですが、ポリフェノールを摂取すると体の解毒機能を鍛えてくれる。
(院長は毎日赤ワインとコーヒーでポリフェノールを摂取中)

 
そして、この法則はもちろんメンタルにもあてはまります。

 
「私を殺さない程度の精神的ダメージは、私をいっそう強くする。」

 
だから、今とても辛く悲しい思いをしている人は、

将来もっと強くなれます!

<院長ブログ> イライラするのはなぜ?

子どもに対してイライラするのは、

子どもに対して期待しすぎているから。
 
 
子どもは診察室でも黙ってじっと大人たちの話を聞いていてくれるはず。

子どもは自分からすすんで勉強するはず。(そしてテストで良い点をとるはず)

子どもは夜になったらすぐにすやすやと眠り、朝まで起きないはず。

、、、

 
 
イライラしたくなければ、期待することをやめましょう。

子どもも期待されすぎるとしんどいです。
 
 

夫(妻)に対してイライラするのは、

相手に対して期待しすぎているから。
 

それは当然の期待なのか?

ちょっと無理な期待なのか?
 

あなたはその期待を手放せるか?手放せないか?
 

でも、もしもイライラしたくないのなら、

期待を手放すしかない!
 
 
イライラするかしないかは、結局自分次第だと思います。