<院長の子育て日記>特別な人は「特別になろう」と思っていない。

「特別な人間になりたい」「特別でないとダメだ」

そんな強い思いは

頑張る原動力にもなるし、

頑張れない理由にもなってしまうようです。

 

特別に優秀な人間になるために努力しているのに、

自分はそうなれないと感じたとき。

絶望してしまう子ども、

落ち込んだりイライラしたりして体調を崩してしまう子どもがいます。

途中で努力をやめてしまう子どももいます。

もし努力をしても優秀になれないのなら、、

それぐらいなら最初から努力をしないほうが良い。

そんな風に思ってしまうようです。

努力をやめればもちろん優秀な人間にはなれないけれど、

「本当はやればできる子」として言い訳できる(?)

 

良くなれないなら、「特別に悪い人間」になってしまおうという子どももいます。

とにかく「特別でないとダメだ!」と。

 

「特別になりたい」という気持ちは案外厄介なものです。

 

子どもは、親からの「特別になってほしい」という期待を感じているのか?

「特別にならないと周りに認めてもらえない」と思っているのか?

 

「特別じゃなくても良い」って、自分に自信が持てたなら、

もっと自然に努力を続けられるはずなのに、、。

 

特別な人は「特別になろう」と思っていない。

 

例えば、野球の大谷選手は、

「みんなからすごい選手と言われたい」という気持ちでがんばっているのでしょうか?

「MVPをとりたい」とか「二桁勝利したい」とか「年俸何千万ドル欲しい」とか?

 

多分、違うと思います。

「もっと強くなりたいから」がんばっているのではないでしょうか?

私は将棋の藤井竜王の方がもっと確信を持って言えるのですが、

藤井さんは「タイトル独占したい」とかいう気持ちで将棋をしていません。

「将棋が好きだから」「もっと強くなりたいから」がんばっているのだと思います。

 

「誰かから評価されたい」という理由では本当に強くはなれない。

自分の中から湧き上がる情熱が、人を強くするのだと思います。

他人の評価とか、順位とか、成績とか、

あまりそのようなことは気にせず、

自分の気持ちに従って、

情熱のおもむくままに、

子どもたちがそんな風に生きてゆけたら最高だと思います。

カテゴリ:院長ブログ

公開日:2023年3月27日