カテゴリ: 院長ブログ

みつばち勉強会-どうする性教育(3)

「みつばち勉強会」はクリニックのスタッフとママさんパパさんが一緒に勉強する会です。

クリニックのスタッフが調べたことを皆さんと共有します。

今月のみつばち勉強会は、「性教育」をテーマにします。

いよいよ、明日開催です!

 

 

今回の勉強会に向けて、性教育についていろいろと調べていて思ったことがあります。

それは、親として何より大切なことは

「こどもとの信頼関係」だということ。

困ったことや悩み事を相談できる関係であれば、

失敗した時も、トラブルに巻き込まれた時も、親子で一緒に考えることができます。

そして信頼されるためには?

相手を認める、否定しない、逃げない。

成長に寄り添い、子どもの疑問に対して誠実に向きあう。

子どもの悩みや葛藤にも目を背けずに寄り添う。

親のそういった態度があれば自然と信頼関係ができて、性の問題についても親子で話ができるようになると思います。

もしも今、信頼関係ができていないとしても、

きっと親子関係はやり直せます。

「前に言ったことは違うんだ」とか「以前は答えられなかったけど今は話せるよ」とか

親子の対話はやり直すことができます。

日常的にこどもとの信頼関係を築いていきたいものです。

 

 

 

みつばち勉強会-どうする性教育(2)

「みつばち勉強会」はクリニックのスタッフとママさんパパさんが一緒に勉強する会です。
クリニックのスタッフが調べたことを皆さんと共有します。
来月のみつばち勉強会は、「性教育」をテーマにします。
「性教育」は最近話題になることが多くなりました。
小さい頃から正しい知識を学んで性犯罪の加害者にも被害者にもならないようにしよう、ということです。
しかし、私たち自身が「正しい性教育」を受けたことがないので、何を子どもに教えたらいいのか分からないというのが本当のところではないでしょうか?

 

私は、まず、

「自分の体は自分のもの。自分の体はとても大切。」ということを伝えたいと思います。

触られたり、見られたりして嫌な気持ちになったら「いやだ」と言っていいし、

相手が嫌がっているのに見たり触ったりしてはいけない。

 

パパさんがふざけて子どもにちょっかいを出した時も、子どもが「イヤだ!」と言ったらやめなければなりません。

自分がスキンシップだと思っていても、相手がイヤがっていたらやめなければいけない。

(そもそも、スキンシップの前に相手の気持ちを確認した方が良いですね。)

 

体の中でも特に見られたり触られたりすることに気をつけなければならない場所(プライベートゾーン)のことも小さいうちから教えてあげられると良いですね。

プライベートゾーン=口、胸、パンツで隠れるところ。

小さい子なら絵本を使って教えてあげるのが良いと思います。(興味のある方は「プライベートゾーン

絵本」で検索してみてください。)

 

6月のみつばち勉強会

https://www.kodomokampo.com/blog/wp-content/uploads/2023/05/みつばち勉強会ポスター2023年6月.pdf

みつばち勉強会-どうする性教育(1)

6月の「みつばち勉強会」
「みつばち勉強会」はクリニックのスタッフとママさんパパさんが一緒に勉強する会です。
クリニックのスタッフが調べたことを皆さんと共有します。
来月のみつばち勉強会は、「性教育」をテーマにします。
「性教育」は最近話題になることが多くなりました。
小さい頃から正しい知識を学んで性犯罪の加害者にも被害者にもならないようにしよう、ということです。
しかし、私たち自身が「正しい性教育」を受けたことがないので、何を子どもに教えたらいいのか分からないというのが本当のところではないでしょうか?
実は、性教育には国際的なスタンダードがあります。
年齢別の学習目標があります。
興味がある方は下記のページををご覧ください。
このガイダンスを踏まえた上で、
家庭での性教育をどのように行なっていけば良いのか?
そもそも親である自分達の知識は正しいのかどうか?
勉強会ではその辺りをみんなで考えていきたいです。

<院長の子育て日記>子どもと一緒に過ごせる時間は長くない。

こんなこと書いたら悲しくなってしまうママさんがいるかもしれませんが、

人生のうちでこどもと一緒に過ごせる時間がどれぐらいあるのでしょうか?

 

高校卒業したぐらいで家を出てしまうかもしれない。

そう考えたら18年間ぐらい?

家を出て活動する時間もだんだん長くなるので、

実際に一緒に過ごす時間はもっともっと少ないかもしれません。

 

人生100年時代とはいえ、こどもと一緒に過ごす時間はその5分の1ぐらいかもしれません。

 

そう考えたら、色々大変なこともあるかもしれないけど

子どもと一緒にいる時間を大切にしないといけないなと思います。

もちろん、一人で過ごす時間も大切ですけど。

<院長の子育て日記>不安な未来は存在しない。

 

先月、診察室で小学校1年生の男の子と話していた時のことです。

その子は今度2年生になるのですが、

2年生になったら勉強が難しくなることが心配なのだそうです。

 

「2年生になったら勉強が難しくなるのが心配で心配で、

心配でいっぱいになっちゃって

勉強できないんだよ。」

と言うのです。

『え〜、心配してる間に勉強してよ〜』と私は思ったのですが、

本人は「心配すぎて勉強できない〜!」と繰り返しているわけです。

 

でも、「不安」というのはこういうものだと思います。

「不安な未来」というのは自分の心で想像しているモノであって、

本当は存在しないモノです。

本当は存在しない自分の想像に対して

クヨクヨしすぎたり、ビクビクしすぎたりするのは

ちょっとおかしいですよね。

「勉強が難しくなるのが心配だから、ちょっと予習してみよう」とか

建設的な行動になるなら良いのですが、

「心配すぎて何も手がつかない」ってなるぐらいなら

何も心配しない方がマシなわけです。

「不安な未来」は存在しない。

それはただの、自分の想像。

 

自分の「死」もただの想像。
「人間は死んだらどうなるの?」と何度か子どもに聞かれたことがあります。

カラダがどうなるかではなくて、

ココロがどうなるかを心配しているのかなと思います。

もちろん私も知りません。

ココロは天国や地獄に行くのか?

幽霊になってこの世をさまようのか?

何かに生まれ変わるのか?(最近は、異世界に生まれ変わる物語が流行っているようですね。)

宗教を信仰している方ならば、死後にココロがどうなるのか決まっているのでしょう。
その子は、「自分がいなくなるのが怖い、ココロが無くなるのが怖い」と思っているのかもしれません。

でも、もしも自分のココロがなくなって何も考えられなくなるのなら、

自分が死んだことは自分には分からないのですから、特に心配する必要はなさそうです。
自分が死んだことは自分には分からない、ならば

自分の死もただの想像でしかないのかもしれません。

<院長の子育て日記>子どもは自然、カラダも自然。

子育ては植物を育てるのに似ている、と言われることがあります。

人間も「生き物」ですから、

子育ては「自然」を相手にする行いですね。

 

現代人は「自然」を相手にすることが減っているので、

子育てに難しさを感じることが多いかもしれませんね。

 

「自然」は簡単には人間の思うようになりません。

ゲームのように「こうしたら、こうなる」という決まりがない。

敵と戦ったらレベルが上がって、レベル20になったらこの技を覚える、みたいな決まりがない。(ちなみに私はドラクエ大好きです。)

自然は放っておいても育つこともあるし、目を離さずに見張っていないと急にダメになってしまうこともある。

一所懸命お世話をしたつもりでも、思うように育たなかったり。

目を離したすきに大輪の花を咲かせていたり!

 

でも、それがおもしろい。

植物を育てるように、心を込めて、

観察したり、

水をやったり肥料をやったり。

社会全体が子育てを楽しめるようになれば素敵ですね。

 

カラダは自然

 

現代人は「自然」を相手にすることが減っている、と言っても

私たちのカラダは自然そのものですね。

カラダは人間が作ったモノと違って、なかなか思い通りにはなりません。

 

同じように食べたり、運動したりしても、人によって成長は様々です。

よく育つカラダもあれば、ゆっくり育つカラダもある。

丈夫なカラダもあれば、繊細なカラダもある。

何かをサボっていたから背が低いわけじゃないし、

ものすごい努力をしているから風邪をひきにくいというわけでもない。

 

でも、だから、おもしろい。

 

そして、私たちのカラダは取り替えられない。

私たちは与えられたこのカラダで生きていくしかない。

植物を育てるように、自分のカラダも育てられると良いなと思います。

よく観察してお世話をしたり、ちょっと忙しくて放っておいても

その後の変化を楽しめたり。

 

こどものカラダも人それぞれです。

丈夫なこどももいるし、繊細なこどももいる。

それは「自然」なのだから、誰かの思い通りにはなりません。

「自然」と上手に付き合って、人生を楽しめると良いですね。