カテゴリ: 院長ブログ

<院長の健康日記?>  「完璧な体調の日」って

「完璧な体調の日」って人生の中でどれぐらいあるのでしょう?

元気そうに見える人も、実は
頭痛があったり、湿疹がかゆかったり、膝が痛かったり、便秘だったり、、
何かしら不調があるのかもしれないなと思います。

気分にしても、
イライラしたり、クヨクヨしたり、やる気が起きなかったり、、、。

思春期には思春期の不調があるし、
歳をとればもちろん体の不調も増えてきます。
肩が痛いとか膝が痛いとか、疲れやすいとか、物忘れがひどいとか、、。

みんな、何かしらの不調を抱えて生きているのかもしれません。

できるだけ、そういった不調をコントロールしたいなとは思いますが、
完璧に痛みを取ったり、気分爽快にしたりはできないときもあります。

そういう日は、どうしようもない。
自分にできることをして過ごすしかない。

自分の手に負えないことをずっと悩んでいてはいけません。
雨の日には雨の日の過ごし方があるのです。

<院長の健康日記1>

漢方医だから毎日漢方薬を飲んでいるんですよね?

と患者さんから尋ねられることがあるのですが、私は体調を整えるために時々漢方薬を服用しています。

よく服用するのは、

「五苓散」「釣藤散」:頭痛があるとき

「当帰芍薬散」「当帰四逆加呉しゅゆ生姜湯」:冷えが気になるとき。

「半夏厚朴湯」:動悸がするとき。(更年期なので、たまに動悸が。。)

(注意)漢方薬は体質によって合う合わないがあるので、他の人が服用している薬が自分に合うとは限りません。

サプリメントも飲みます。よく飲み忘れるので、週に何回かになっちゃってるのですが、、

「鉄+葉酸」:貧血気味なので。

「カルシウム+ビタミンD+イソフラボン」:骨粗鬆症対策。

「ビタミンC+ビタミンB5」:シミ予防。

ちなみに、イソフラボンは大豆に含まれる成分で、体内で代謝されて女性ホルモンに似た物質(エクオール)になります。この物質が更年期症状の緩和に有効だとされています。骨粗鬆症の予防にも効果あります。

ところが、イソフラボンをエクオールにすることができない体質の人も多いようです。その場合には大豆製品やイソフラボンのサプリを服用しても効果がないので、直接エクオールのサプリを服用した方が良いでしょう。

検査してみたら私は、イソフラボンをエクオールにすることができる体質でした(^ ^) 気になる方は「エクオール検査」をしてみたら良いと思います。(ネットで検索してみてください)

サプリメントは飲めばキリがないので、できるだけ食事でいろいろな栄養をとりたいですね。

私は野菜と肉・魚をしっかり食べるよう意識しています。

あと「アマニ油」や「エゴマ油」をスプーン1杯分、スープかサラダにかけて食べます。

アマニ油やエゴマ油はオメガ3系脂肪酸といって、動脈硬化などの病気を予防すると言われています。

<院長の子育て日記> それは病気なのか?

みなさん、病気を治すために病院に来るので、
病気かどうかを見分けることが医者の最初の仕事になります。

しかし、この「病気かどうか」というのは意外と難しいです。

明らかに普段と違う症状が起こっていればわかりやすい。
普段は出ない咳が出てるとか、熱が出たとか。

徐々に起こってくる症状は分かりにくいけど、進行すると分かりやすくなる。
小さなしこりができて最初は気にならなかったけどだんだん大きくなってきたとか。

検査で異常が出るものは分かりやすい。
血液検査でも、画像検査でも、異常が見えていれば分かりやすい。
検査では分からない病気は本当に難しい。
(検査で何でもわかると思っているお母さんたちもいるのですが、実は検査で分かることはそれほど多くないです。風邪の原因にしたって検査で分かるウイルスはほんの少しだけです。)

もとからある性質というのは病気かどうか分かりにくい。
体が小さいとか筋力が弱いとか。
こだわりが強いとか暴れん坊だとか。

昔は病気とみなされていなかったことが、今では病気と診断されることもある。
発達障害の中には、以前は病気とみなされていなかったタイプもあります。(今でも生活環境によっては問題にならないかもしれない。)
幼稚園で椅子におとなしく座っていられない子は病気なのか?
危険な遊びを好む子供は病気なのか?
臆病な子供は病気なのか?

病気って何でしょう?
正常って何でしょう?

<院長の子育て日記> 得意と不得意

先日、磯子区学校保健会総会で「優位感覚」についての講演を聞きました。
「優位感覚」というのは、「人それぞれ得意な感覚がある」ということです。「右利き」や「左利き」があるように、「聴覚が得意」「視覚が得意」など人それぞれ得意な感覚が違うそうです。

先日の講演では以下の4つの分類を教えていただきました。
1. 聴覚タイプ:音で理解したり、覚えたりしやすいタイプ。
2. 言語感覚タイプ:頭で考えて理論づけしたいタイプ。
3. 体感覚タイプ:実際に体を動かしたり、体験したいタイプ。
4. 視覚タイプ:目で見た情報で理解するのが得意なタイプ。
– 詳しくは、「NLP 優位感覚」で検索して調べてみてください。

チェックテストを行なったり各タイプの説明を聞いたりした結果、私自身は「聴覚」+「言語感覚」優位タイプかなと思いました。でも、同じテーブルの参加者の方の中には「完全に視覚タイプ!」という方もいらしたし、「どのタイプもまんべんなく、、かな?」という方もいました。

この分類が何の役に立つかというと、
– 自分の特性を活かした勉強の仕方を見つける。⇨私は聴覚タイプだから音で覚える方が効率が良いのかもしれない。そういえば最近オーディオブックを利用しているけど普通の本を読むより耳で聞く方がよく理解できているかも、、。
– 他人とのコミュニケーションに役立てる。⇨仕事仲間の〇〇さんは視覚優位タイプっぽいから、全体像がイメージしやすいように仕事の行程表を用意したほうが話がしやすいかも、、。
– 親子のコミュニケーションに役立てる。⇨息子は言語感覚優位っぽいから、理屈が納得できないと指示に従わないかも、、。娘は体感覚優位っぽいから、何度も繰り返して体でおぼえてもらおう!
など、、と応用できるわけです。

優位感覚のお話の中で印象的だったのは、「やり方を変えたらできるようになった」という実例のお話です。

例えば、スイミングスクールでクロールでの息継ぎがどうしてもできない子がいました。スイミングスクールのやり方はひたすら体で覚えさせるというやり方だったのですが、その子供は言語感覚優位タイプの子だったので、教え方を変えてみることにしました。まずは部屋の中で息継ぎするときのポイントを説明しました。「息継ぎするときには顔を45度ぐらい上げて、、足をかくスピードを上げて、、」等。説明をしっかりしてからいざプールに入ると、まもなく息継ぎができるようになったそうです。

何かできないことがあったとしても本当にできないわけではないのかもしれませんね。
出来ないのではなくて、やり方が合ってない。
やり方を変えればできるようになるのかもしれない。

他の人のやり方が自分にも合っているとは限らない。
自分についても、子どもについても、やり方を変えたら可能性はもっと広がるかもしれませんね。

<院長の子育て日記>メンタルは成長する。

「こどもの友達が意地悪な子なのでもう付き合ってほしくない。」ということを言っているママさんがいました。
確かに心配だろうなと思うのですが、同時に「そのお友達もずっと意地悪なままではない」とも思いました。
小さな子どもは体だけでなく、心もどんどん成長するものです。
こどもが意地悪だったり乱暴だったりしても教えてあげれば行動は変わってゆきますし、
臆病だったり弱虫だったりしても、いろいろな経験を積んでゆけば勇気のある大人になれるかもしれません。

子どものメンタルが弱いことにガッカリしたり失望したりするパパさんママさんがいます。
ですが、子どもは大人よりもメンタルが弱いものです。それが普通です。パパさんママさんも子どもの頃は今よりも気持ちが弱かったはずです。
もっと頑張りたいのに頑張れなかったり、嫌なことがあったら体調が悪くなってしまったり。
「自分が子どもの頃はもっと頑張っていた!」と言いたいかもしれませんが、子どもは自分と違う人間だし、置かれている環境も違います。簡単には比べられません。

それでも、大丈夫。子どものメンタルはきっと成長します。
そして、大人のメンタルも成長しています。
今はうまくいかないことがあっても、大人だって少しずつ成長しています!

<院長の子育て日記> 正しい情報の探し方

親子の信頼関係があれば、

失敗した時も、トラブルに巻き込まれた時も、子どもは親に相談してくれるかもしれません。

こどもが相談してくれれば親子で一緒に対策を考えることができるので一番安心です。

しかし、親には相談できない時もあるでしょう。

そういった時に、こどもが適切な対応をとれるか?

子どもには、正しい情報の探し方を教えておきたいものです。

普段から、いろいろな情報についてこどもと一緒に考えるようにすると良いと思います。

子供から何か質問があったとき、「一緒に調べてみよう」と言って、ママさんやパパさんならどのように調べるのかを実際に見せてあげると良いですね。

インターネットで何かを調べるとき、信頼できるサイトとそうでないサイトを大人はどうやって見分けているのか?

誰かに相談するとき、親はどんな人や機関を信頼しているのか?

子どもは答えづらい質問をしてくることもありますが、

「子どもの質問から逃げない」という姿勢を大事にしたいですね。

その場で答えられないことなら、「一緒に調べよう」でも良いし、「後で教えるね」でも良いです。

以前、うまく答えられなかったことや嘘をついてしまったことがあっても、

「ごめんね。あれは本当ではなかったんだ。今は本当のことが話せるよ」と言って

親子は何度でもやり直せます。